夜遅いので、この日は宿泊施設に直行します。
宿泊はリアドを予約してあります。
リアドとは?モロッコ版民宿だそうです。
「邸宅」を意味するそうでして、中庭のあるお洒落な民家を
宿泊施設に改造したものだそう。
リアドの多くは迷路のような路地裏にあるので
まず、自分でたどりつくのは不可能(byガイドブック)だそうです。
なので、リアドの人にお迎えを頼んであります。
あらかじめ到着する電車の時間をメールしていたのですが
なんせマラケシュについたのは2時間以上の遅延・・・
お迎えの人はいないだろうな・・・と思っていたら
普通に立っていました。すごい。
私たちのリアドの看板を持ったナゾな雰囲気の
おじさまが駅にちょこんと立っておりました。
「2時間以上遅れちゃってごめんね」と謝ったら(友人が)
「ううん、よくあるから大丈夫ー」とのこと。
さすがモロッコです。
おじさんのボロイ車に乗ってマラケシュの街を走ります。
本当にモロッコ来ちゃったな!という印象とワクワク感。
マラケシュは新市街と城壁に囲まれた旧市街(メディナ)に分かれており
観光とかで有名な「THEモロッコ」は旧市街(メディナ)の方です。
私たちの泊まるリアドもメディナの中にあります。
すごい活気です
人が多すぎて車で進むのがムリなのか
「ここから先は彼に案内してもらってー」と
おじさんに途中で車を追い出されました。
あれよあれよという間に荷車を引いたおじさんとバトンタッチ。
私たちのリュックを載せた荷車で人ごみをかき分ける図
(盗まれないか心配だった・・・)
突然現れた荷車おじさんに荷物を託し
人ごみの中を徒歩で進みますが
人が多すぎて、歩くのに必死です
しばらく死ぬ気で歩いて、おじさんから離れないようにしました。
そして・・・突然裏通りに入りました。
一気に暗闇で静かになります。
たまーに物乞いをする子供たちが暗闇から出てきて怖いー
・・・とビクビクしながら歩いていたら
もっと怖いことが起こりました。
突然若い男性が出てきて
荷車おじさんと言い争いを始める・・・
どういうことで言い争っていたかというと
要するに
「彼女たちは、うちの客だ」
「いや・・・○□×・・・」
みたいな感じらしい。多分。
(私は言葉が分かりません)
ナンデスカ?超怖くないですか?
おじさんがニセモノってこと?
それとも、若者が言っていることがウソ?
結局、若者が勝利し?
さっきまで案内してくれていた
荷車おじさんは退散してしまいました。
え?え?という間にそこから先は若者の案内で道を進むことに。
ガタイの良いムキムキの若いモロッコ男性って感じ。
ちょっと怖かったけど、荷車おじさんもいない今
頼れるのはこの若者しかいない・・・
しばらく歩いていると「着いたよー」と小さな扉を指さされ
入るように促されました。
・・・建物に看板は無いし、外套もなく真っ暗。
周りの建物にも人がいるのか分からないくらい静か。
入っていいの?
超怖い。
中に入って男たちがいっぱいいて殺されたらどうしよう・・・
とか色々考えていた気がしますが・・・
すみません、とても疲れていたので
私、この時の事、あんまり覚えていません。
何となく怖かったことは覚えていますが。
女子3人で目くばせして大丈夫だろうと判断して入りました。
結局大丈夫だったわけで
無事、リアドに到着いたしましたー
小さな扉の中は、なかなか優雅な邸宅でした。
日本を出発してから何十時間経過したんだろう?
あぁ長旅だったわ。
若者にリアドの説明や、マラケシュの街の説明などをうけて
やっとお部屋に着いたときはクタクタでした。
ところで・・・
あの荷車おじさんは何だったんだろう?
これがモロッコの送迎の常識なんでしょうか。
それとも何か変な場所に連れ込まれるピンチだったんでしょうか?
語学も分からない私には今でもナゾのままです。
つづくー
【旅のまとめ】
マラケシュ駅→メディナ(オジサン1の車)
メディナ→リアド周辺(オジサン2と荷車&徒歩)
リアド周辺→リアド(若者と徒歩)