「荒木経惟センチメンタルな旅 1971-2017-」
オペラシティでも違う展示が同時開催しているとのことで
どちらに行けばいいのか悩みました。
両方行く時間は無かったので。
結局、アクセスの利便性で恵比寿へ。
この展示はアラーキーの作品を
「妻・陽子さん」を主軸に構成したものだそうで。
たくさんの量の作品群を
奥さんとの出会い~病気~死~そしてその後の写真人生という
順でまとめてありました。
ざっと見て「ふーん」と思って
展示室を後にしたのですが(いつもそう)
この日はたまたまギャラリートークを開催しており
この展示を企画した人のお話が聞けるとのことだったので
参加しました。(こういうのに参加するの初めて)
***
私は、正直アラーキーの写真が好きかって言われるとそうでもなく。
ただ写真雑誌などで特集が組まれていたりとついつい読んでしまったり
写真展がやっていれば観に行ったりしています。
毎回思うのは別に1枚1枚の作品が好きなわけではなく
この人、凄いなぁって
全体に圧倒されるような感想を抱きます。
凄いという例えは「凄い=素晴らしい」ということではなく
どちらかというと「凄いパワーだな」という感じ。
もはやパワーというより執念みたいなものすら感じます。
なので、今回の展示にも好きな1枚みたいなのは特に無かったのですが
ギャラリートークで企画した人の意図や、作品の背景といった話を聞けたのは
なかなかに面白かったです。
***
印象に残った話を1つあげると
陽子さんの作った食事達をただ撮った作品群の話。
まず、この写真達を説明すると
普段の食卓の料理写真なのですが、接写レンズでフラッシュを焚いており生々しい感じ。
私が好きなタイプの写真ではないので
自分で展示を周った際は
ほぼチラ見でスルー状態だったのですが・・・
ギャラリートークで説明を聞きながら
ほぼチラ見でスルー状態だったのですが・・・
ギャラリートークで説明を聞きながら
もう1度観ると、また違う感想が。
この食事写真、途中からカラーがモノクロになっているのですが
モノクロに変わったのは陽子さんの余命が分かってからだそうで。
カラー~モノクロへの変化は、幸せだった2人にも影が差したというような
心情の変化を表現しているのだそう。
奥さんの病気が分かって悲しいのに
アラーキーは冷静にフィルムを(デジタルかもしれないけれど)
モノクロに切り替えて撮ったんだなーって考えると
この人は自分の人生のどんな出来事も
写真に、しかもそれを撮るだけではなく
表現者として他者に見せることを想定しているのかな、と感じました。
そこで思うことととしては、やっぱり
この人、凄いなぁってこと。
写真を撮ることに対する執念が。
その突き抜けた執念がたくさんの人を圧倒するからこそ
アラーキーの写真は世界中の人に見られているんだろうけど。
こんなの自分の配偶者だったら大変。
陽子さんはすごいなぁ。
***
アラーキーの写真展は量も圧倒的に多いし
この食事写真、途中からカラーがモノクロになっているのですが
モノクロに変わったのは陽子さんの余命が分かってからだそうで。
カラー~モノクロへの変化は、幸せだった2人にも影が差したというような
心情の変化を表現しているのだそう。
奥さんの病気が分かって悲しいのに
アラーキーは冷静にフィルムを(デジタルかもしれないけれど)
モノクロに切り替えて撮ったんだなーって考えると
この人は自分の人生のどんな出来事も
写真に、しかもそれを撮るだけではなく
表現者として他者に見せることを想定しているのかな、と感じました。
そこで思うことととしては、やっぱり
この人、凄いなぁってこと。
写真を撮ることに対する執念が。
その突き抜けた執念がたくさんの人を圧倒するからこそ
アラーキーの写真は世界中の人に見られているんだろうけど。
こんなの自分の配偶者だったら大変。
陽子さんはすごいなぁ。
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アラーキーの写真展は量も圧倒的に多いし
見応えありました。